こんにちは。
今回は皆様に是非ともお勧めしたいスーツが到着しましたので、
こちらのブランドをご紹介したいと思っております。
現代のスーツ。とても面白いんです。
背景も含めてお伝えしていこうと思っております。
1978年、イタリアのアドリア海に面する港町アンコーナにて創業。世界の名だたるメゾン製品を30年以上作り続けてきた高い縫製技術を生かして設立された、イタリア屈指の一大ファクトリーブランド。2010年ssシーズンより、クリエイティブチームに数々のブランドのコンサルティングを行ってきたUMBERTO CANTARELLI氏を向かえ、クリエイティブディレクターのLUIGI LARDINI氏が指揮を執り新しいコレクションを発表。サルトリアの伝統を大切にしたヴィンテージ調のファブリック、今までのテーラリングでは考えられなかったファブリック使いは、数多くのデザイナーの生産を請け負ったLARDINIならではのものです。
まず前置きを。
ここ5年でイタリアではとても興味深いことが起こっています。
それはカジュアルダウンで、現地のイタリア人がスニーカーを履くまでになってきているんです。これは10年前ではあまり考えられなかったこと。
PITTIでもその様子は伺えますし、年々と変化してきています。
逆に日本はファッション層の高齢化もあってか、タイドアップが進んでいると。とてもお互いがシンクロしているかの様です。
なぜここまでにカジュアルダウンへと向かったのか。
その要因にはnikeとのコラボTHE TENでも話題をさらいました元カニエ・ウェストのクリエイティブディレクターVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)が仕掛ける"OFF-WHITE"や"supreme × Louis Vuitton"の信じられないような世界的成功が背景にあるからではないかと。
Virgil Ablohはシカゴ出身のアメリカ人、当時普通のアパレルブランドを計画するのだったらアメリカ製でもよかったでしょう。しかし"OFF-WHITE"は"made in Italy"にこだわった。イタリア人の縫製する服に特別な何かの価値を感じたのでしょう。
が故に"OFF-WHITE"のパーカは9万円台でも売れ続けています。
このポイントはストリートブランドの転機になったとも言えると思います。
それを実感したイタリア人が徐々に今まで通りのものだけでは服の進化や新しい価値が生まれてこないんじゃないかということに気付き始めている。
そんな状況を日本から眺めていて思います。"フランス革命"ならぬ"イタリア革命"。
今"PITTI UOMO"ではまさに面白いことがおきていて。
2016日本からまさかの"visvim"。ロシアからあの異端児"GOSHA RUBCHINSKIY"。
2017には"OFF-WHITE"や"J.W. Anderson"が参戦。
そして、2018日本から"UNDERCOVER"と"TAKAHIROMIYASHITATheSoloist"が合同展で素晴らしいショウを披露した。
PITTIという舞台は新たなステージへと確実に進化している。
物凄い状況。彼らに変化があるのも無理がありませんよね。
昔は"スーツにレザーシューズしか履かない"なんて頑固なイタリア人は言っていたらしいです。良い意味での変化が進化として訪れているんだなと。
そこがファッションの醍醐味でとても面白いところ。
そこへ頭角を現して来たのが新生"LARDINI"。
2010 UMBERTO CANTARELLI氏とLUIGI LARDINI氏が新たに手を組み始まった。
近年、あの"Nickelson Wooster"とのコラボレーションなど先進的な試みも話題に。
彼はバーニーズやバーグドルフグッドマンのバイヤーからカルバンクライン、ポロラルフローレンのディレクターを経て、トム・ブラウンのディレクションからニーマンマーカスでメンズファッションディレクターまでも勤めた今や世界のファッションアイコン。
そして"LARDINI"はファクトリーブランド、数々のメゾンを手がけて来た実績がある。[GUCCI,ETRO,D&G,BURBERRY,ARMANI,GIVENCHY,BALENCIAGA,MLH,FENDY]など。
これだけでも充分なんですが。彼らの一番の魅力は作り出すファブリックにあります。
何しろ、売り上げの大半を生地の生産に使っているとのことで。
ファクトリーなだけにその数はとてつもない程あります。選ぶのも難しいほど。
なので、数あるメゾンが彼らのファブリックを使いたくなるのも当たり前でしょう。
先日も他ブランドで全く同じ生地のスーツを見つけたことがありました。
"LARDINI"の生地はウール混からリネンにストレッチ。チェックにヘリンボーン。
素晴らしいものが多々あります。
メゾンよりもお求め安くなっている価格帯もファクトリーブランドならではの魅力。
現在あるイタリアのスーツの中でも。
現代的なビジョンを兼ね揃えつつも、ベーシックな伝統はわきまえてくれていて。
ビジネスマンの方も、若くてもキチッとしたスーツが欲しい方も。
双方を魅了する風格と説得力を持ち合わせているブランド。
今回当店にもラインナップする運びとなりました。
魅せるフランス
作りが繊細でMIXが巧みな日本
揺るぎない伝統のイングランド
そして、見事な仕立てのイタリア
スーツに袖を通すのでしたら"made in Italy"。避けては通れないでしょう。
さあそんな"LARDINI"が今作るスーツ。
新たな発想があって、堅苦しすぎない。どこか現代的なカジュアルさがある。
それはスニーカーも履けるけど、ドレスシューズももちろん似合う幅を保つ。
どんなものになって来ているのか。そこがとても面白いんです。
ちょっと熱くなりましたね。
前置きが長くなりました。
それではそろそろ商品のご紹介へ。
まずはこちらのSET UPから。
[EASY WEAR]シリーズのこのパッカブル。とにかく便利そのもの。
ストレッチの入ったトロピカルウールは、さらりとしていて風通しも良く、気温の高い季節でも快適。繊細なマイクロチェック柄は、主張し過ぎずに洒落ています。
さらにはパンツのバックのみゴム仕様。イタリアのスラックスもここまで来てるんです。移動もモチロン楽ですし、祝賀会や宴会などでの会食での食べ過ぎ飲み過ぎも、もう心配いりませんよね。
LARDINI(ラルディーニ)"Stretch Wool Tropical 3B Packable Suit [EASY WEAR]"
ジャケットは、オールマイティな3ボタン。ウエストは体にフィットするよう適度にシェイプされ、品よく仕上がっています。
"LARDINI"のトレードマークといえばこちらのフラワーホールのブートニエール。
ボタンになってますので、取り外しできます。
袖はお直し前ですので、この状態。
当店での本切羽、開き見せ等お直しも勿論可能です。
内側も見事な一枚仕立て。
パッカブルにしやすいよう、内ポケットもサイド下にあります。
[EASY WEAR]の特徴がラベルになってますね。
男は背中で語るなんて言いますが。
背広も背中で語るものですね。凛々しいものです。
背面のサイドベンツは、動きやすさを考慮し、サイドシルエットのウエストの絞りから、ヒップラインを美しく見せてくれます。
セットのボトムは、ラルディーニが得意とするテーパードシルエットの美脚パンツ。
さらにバック部分に伸縮性のあるゴムが入り軽快で、程よい持ち出しがベルトレスでも使いやすいデザインになっています。ベルトで隠れてゴムが見た目に分からないのも◎
ついにイタリアの大手もここまで来ている。これはとても面白い実情で。
しかも現地でもこのシリーズはかなり売れている。頭が柔かくなって来ているなと。
ストレッチ入りの細身のシルエットは、動きやすく、綺麗で上品な装いにピッタリです。裾幅はSIZE/48で18.5cm
とにかくシルエットが綺麗。
ストレッチ入りでストレスが少なく、日常使いにもぴったり。
スーツを普段着慣れない方にもおススメ。
品やかですね。
それと、結構あるのがスーツを久々に結婚式で来週着るんですけどウエスト出してもらえませんか。と言うお客様からの声。だいたい3~4cmようは1インチ。
式典などでお使いになるピシッとしたスーツを一着持っておきたい。って方にも。
このスーツでしたら1インチ以内の太ったり痩せたりは気にしなくて済むので、そう言う用途でもお勧めできます。
コインポケットも装備。
バックポケットも2つ。
トロピカルウールでストレッチ。これからの季節にとても涼しく快適です。
この薄さで、ウールですからね。ファブリックでは最高レベルかなと。
98%WOOL 2%POLYURETHANE
そして付属で、パッカブルケースもつきます。
大阪で明日は祝賀会、なんて時やハワイで結婚式がある。なんて方には最適でしょう。
パッカブルのロゴ表記。
・水をはじく "防水ではないです"
・通気性が良い
・快適な着心地
・かさばらない
・軽量
・身軽に移動できる
世の中のスーツの事情も着る方達の状況の変化に合わせて。
とても使いやすく変化しているんですね。これはとても素晴らしいことだと思います。
ビジネスマンの方で移動が特に多い、とかもっと準備も簡単で着るのが楽なものを。
ですとか、ここぞという時の正統派なスーツを一着用意したいという方など。
現代のイタリア最先端のスーツを。こちらは是非一度お試しいただきたいです。
※袖詰め、裾上げ等、お直し各種承っておりますので、ご相談ください。
そして"LARDINI"から夏に向けて何品かご紹介を。
ラルディーニのカジュアルアイテムの中でも人気の高いニットジャケットと。
コットン素材のニットベスト。
こちらのシリーズも楽に羽織れるものとしては人気が高いです。
LARDINI(ラルディーニ)"Cotton Milan Ribs 2B Knit JK"
LARDINI(ラルディーニ)"Cotton Ribs Knit Gillet"
コットン素材のミラノリブは、艶感があり上品でいて伸縮性もありストレスのない着心地の良いアイテムです。
センターベンツ、レギュラーフィット。
細めのラペルに深めのVネックは、ボタンを開けてカーディガンのように羽織れるのも◎。シンプルなカットソーなどを合わせると存在感が一層引き立ちます。
シンプルななだけにとても綺麗なシルエット。
こちらはセンターベンツ。
コットンで出来たニットとは思えない軽やかな薄さ。暑さは心配入りません。
LARDINIのトレードマークでもある取り外し可能なフラワーホールのブートニエールは、ラペルにつけて合わせても。
シンプルなニットベストは、仕事やプライベートなどシュチエーションを選ばずに着用出来ます。
前ポケットも2つ。
背中全体が細いリブ編みになっていて、伸縮性も高くフィット感も抜群。
この仕様が背中を涼しく包んでくれます。
JKを上から羽織っても楽なんですよね。
一枚持っておくととても便利で活用のきくアイテム。
そしてジレはもう一点ご用意してます。
ネップ感のある風合い高いクラシカルなベスト。
リネン混でさらりとしていて季節感も感じるアイテムです。
LARDINI(ラルディーニ)"Cotton Wool Nep Linen Check Gillet"
やはりファブリックの時点で素晴らしいものがあります。
チェックの柄、ネップ感、これでウールリネンですから。
雰囲気もいいです。
JKの下に忍ばせてももちろん良いですし、Tシャツにデニムの格好に羽織るだでも結構だと思います。
裾脇にはスリットが。動くのが楽になります。
もちろんこちらにも。各アイテムによって素材も変わるんです。
カーキボディにネイビーのチェックが新鮮。
ネイビーやカーキのジャケットとの相性が抜群です。
生地のカッティングも見事なものです。
見ていても気持ちが良い出来栄えですね。
背中のベルトでウエストのラインを調節可能。
コンパクトなサイジング。
そして今季の"LARDINI"からの[EASY WEAR]のLOOKがこちら。
なんとコンセプトが"HIPHOP"。
このスーツの機能性をブレイクダンスで伝えようとしてる。
この辺りに彼らの今までのイタリアものとは少し違うセンスが伺えます。
偶然とは思えないタイミング。彼らの中に頭の柔らかいクリエーションに長けた方がいらっしゃるんでしょうね。これも5年前では考えられなかった様に感じます。
イタリアの方がアメリカのカルチャーを良い意味でサンプリングするんですからね。
もう1つ今イタリアで面白いことが一部的におきていまして、それは現地の方がイタリアものにアメリカやイギリスのファッションを取り入れる事。全体をどこか抜け感を出したり、少し変わったニュアンスをイメージとして出す。イタリアものだけでは全体が固くなりがちということからか。シャツや靴など取り入れられています。
ということでと当店でしたらこんなスタイルサンプル。
LARDINIのパッカブルのセットアップを少しラフ目に遊びたい。
アメリカものを取り入れるのでしたら、日本人の鈴木さんがデザインするEGをここで取り入れたい。
HIPHOPの生まれたNYですしね。"made in usa"をアメリカントラットをソースとして。
LARDINI(ラルディーニ)"Stretch Wool Tropical 3B Packable Suit [EASY WEAR]"
Engineered Garments(エンジニアードガーメンツ)"Pop Over BD Shirt - Solid Cotton Oxford"
Engineered Garments(エンジニアード ガーメンツ)"Neck Tie - Cotton Cordlane"
Engineered Garments(エンジニアード ガーメンツ)"5 Color Pocket Square"
EGのコーデレーンのタイなら、LARDINIのマイクロチェックとの相性も良い。
チーフにもEGの5色から選べるスクエア。blue/yellow だと当時のラルフローレンの様。
シャツはEGのプルオーバータイプのオックスフォード、JKがトロピカルウールだしあえて半袖。コーデレーンにオックスフォード。EGがトラットな印象を与えますね。
だとすると足元もオールデンではなくBASSあたりを持って来ても面白そう。
80'sのIvy感が少し漂う。なんだかこう遊ぶととてもファッションて楽しいですね。
RIXは各ブランドより新作の春夏物が入荷しております。
ぜひ、店頭までいらして下さい。